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シロアリ被害の見分け方!すぐに対処すべき危険な症状

2022.12.07

シロアリ 被害 シロアリ被害から建物を守るには、早期発見・早期駆除が重要です。 本記事では、シロアリ被害に遭うと家はどうなるのか、自分でできるシロアリ被害の見分け方、対策までまとめてご紹介します。 シロアリ被害で困っている方や、シロアリ被害の疑いがある場合は、この記事を読んでチェックしてみてください。

シロアリ被害を見分けるポイント

シロアリは普段目に付かないような床下や壁の中で繁殖するため、ある程度被害が出てからでないと気づけないことも珍しくありません。 早期発見をしたいと思っていても、毎日床下や小屋裏を確認するのは難しいですよね。 ここでは、床下や小屋裏を確認しなくてもよい、シロアリの確認方法について紹介します。 あくまでセルフチェックですので、心配な方はシロアリ駆除業者に依頼してしっかり調査してもらいましょう。

家に羽アリがいないか確認する

シロアリは時期になると羽アリとして数千羽が一斉に飛び立ちます。 この羽アリは、家にシロアリがいるかどうかを判断する重要なチェック項目の1つです。 では、それぞれの羽アリの特徴やチェック方法について紹介します。 まず、地下シロアリがいるかどうかを見る際は、玄関ドアの枠や框、上がり框、押し入れ、お風呂場、脱衣室などのスキマに土が詰まっていないかを確認してみてください。 地下シロアリは乾燥を極度に嫌うため、木材に近づく際、風に吹かれて体が乾燥しないように蟻道をつくり床下から湿気を上げます。 この蟻道をつくる際、スキマが空いているとそこから湿気がぬけて乾燥してしまうため、土などでスキマを埋める習性があります。 家のスキマにつけた覚えのない土がついていたら地下シロアリがいるかもしれません。 次に、家にシロアリの糞が落ちていないか確認してください。 アメリカカンザイシロアリが家にいる場合は、横に6本の筋が入った1㎜ほどの長さの俵状のフンが落ちている可能性があります。 非常に小さいため、植物の種と勘違いする人も珍しくありません。 こういったフンが出窓や巾木、廊下に落ちている場合、家の中にアメリカカンザイシロアリがいる可能性が高いでしょう。 すぐにシロアリ駆除の相談をおすすめします。

床や畳がフカフカする・穴が空いている

この症状があっても必ずしもシロアリ被害であるとは限りません。 例えば、ただ単に木材が腐っただけの場合もあれば、ヒラタキクイムシなどのシロアリ以外の木材加害害虫による被害の場合もあります。 そこで、シロアリ被害かどうかを見分けるポイントをご紹介します。 シロアリが木材を食害する際、基本的に食べるのは「内部」です。 玄関框やドア枠の木の表面を、軽く叩いてみて空洞音がすれば、シロアリの食害が発生している可能性があります。

蟻道(ぎどう)があるか確認する

シロアリは蟻道(ぎどう)と呼ばれる土を固めて作った道を被害部の表面に作ります。 蟻道はシロアリ被害特有のもので、木材の周辺に土が不自然に付着しているようであればシロアリ被害で間違いないでしょう。 ただし、1つ注意点としてシロアリではないアリの仲間(トビイロケアリなど)も蟻道を作ることがあります。 シロアリの蟻道とアリの蟻道の違いは土の丈夫さです。 アリの蟻道はゴミを混ぜて簡単に貼り合わせたような感じですので、触るとすぐにボロボロと崩れてしまいます。 一方シロアリの蟻道は、土と唾液を混ぜ合わせた硬い粘土状のもので、ちょっと触っただけで壊れるようなことはありません。 先ほどの「空洞音がするか」と併せて確認しておくと確実でしょう。

湿気がたまりやすい場所を確認する

シロアリは乾燥と光に弱い反面、湿気を好んで群がる習性もあります。 湿気がたまりやすい床下や畳の裏側などは、シロアリが多く集まる場所です。 また、水分を吸収しやすい壁や柱の内部も、シロアリが発生しやすい箇所です。 壁や柱をたたくと空洞音がする場合は、すでにシロアリの侵食が始まっていると考えられます。

庭木、枕木装飾、廃材を確認する

庭に木を植えていたり、廃材を置いていたりすると、シロアリの餌食になります。 特に多いのは、デザインを意識した枕木装飾、庭木を切った際にできた切り株などにシロアリが被害を及ぼしているかを確認する必要があります。

雨漏りや水漏れの跡が見られる

屋根裏がシロアリ被害に遭うと、瓦やスレートといった屋根材を支える下地が弱くなり、雨漏りを招きます。 洗面所の床下であれば、排水管を固定している下地がもろくなった結果、排水管が傾くなどして外れ、水漏れします。 つまり、雨漏りや水漏れはシロアリによる二次被害の可能性が高く、同時にシロアリの侵食も深刻な状態です。

木材を食べる他の虫との見分け方

シロアリによる被害の実態を解説してきましたが、実は木を食べる虫はシロアリだけではありません。 住宅の木材を食害する虫で代表的なのは、キクイムシとシバンムシです。 キクイムシとはキクイムシ科に属する昆虫の総称で、名前のとおり木を食べる虫です。 なかでも日本の住宅ではヒラタキクイムシの被害が多く確認されています。 シロアリに食害された建材は内部がスカスカになって表面には細長い穴が開くことがあるのに対し、キクイムシの被害では直径1~2ミリメートル程度の丸い穴がポツポツと開くのが特徴です。 この穴は、木材の中で幼虫から成虫へと成長したキクイムシが外に出るための脱出口です。 シロアリは木材の主成分であるセルロースをエサとし、おもに湿気の多い柱や壁が狙われます。 一方のキクイムシは、乾燥した木材に少量含まれるデンプンをエサとします。 キクイムシはデンプンがなるべく多く含まれている木を選んで卵を産み付けるため、木材が手当たり次第に食害されることはありません。 つまり、シロアリのように構造に影響を与える心配はないといえます。 キクイムシの駆除には、殺虫スプレーを使用したり、被害に遭った木材を交換するといった方法が有効です。 次に、シバンムシとシロアリ被害との見分け方ですが、シバンムシの被害でもキクイムシと同様に無数の丸い穴が開きますが、穴の外にフンや木くずはほとんど放出されません。 木材にきれいな円形の穴を見つけたら、穴の中にフンが詰まっていないか調べてみてください。 シバンムシも建物の構造に影響を与えることはありませんが、エサがあると急激に繁殖して大量発生し、不快感を与えます。 シバンムシ被害を見つけたら、殺虫スプレーを使用したり、エサとなる食品を片付けるなどの対策を取りましょう。

シロアリ被害を受けた建物はどうなる?

シロアリだけで建物が倒壊することはほとんどありませんが、シロアリの被害を受けると、少なからず建物の耐久性は低下してしまいます。 放置していると、主要構造材を空洞にしたりするので耐震性に問題のある家となり、地震などの震災で倒壊する原因になります。 特に木造家屋の場合は躯体に木材が使われているので深刻になりがちです。 実際に震災の際に、全壊の建物のほとんどにシロアリ被害がみられたという調査結果もあり、シロアリ被害が地震時の建物倒壊に少なからず影響を与えたと指摘されています。

シロアリ被害に遭いやすい住まいの特徴

シロアリ被害に遭いやすくなってしまうポイントは「湿気」と「木材」です。 これは、日本のシロアリ被害の大半を占めるヤマトシロアリとイエシロアリが、湿気の多い環境を好むためです。 具体的に湿気と木材がどのようになっているとシロアリ被害に遭いやすいのか解説します。

床下40cm未満・床下の換気口が少ない

床下に適度な空間を設けていないと風通しが悪くなり、湿気もたまりやすくなります。 つまり、床下が低い家はシロアリにとって好都合です。 床下の高さは、建築基準法で40cm以上と義務付けられているため、床下40cm未満の住宅はシロアリ被害に気をつけなければなりません。 また、床下の換気口が少ない場合も、シロアリ被害に注意が必要です。 床下に基礎を施す際、建築基準法では300cm以上の換気口を5mごとに配置するとされています。 たとえば、15坪程度(約30畳分)の基礎を正方形につくった場合、1辺の長さが約7mなので1つ以上の換気口が必要です。 外周は4辺あるため、最低でも4つ以上の換気口を設置します。 そのうえで正方形の内部も、間取りの長さに応じて5mごとに換気口を設けてあるのが目安です。

押入れがカビ臭い

押入れは密閉する機会が少なく、内部構造と密接している場所です。 そのため、下地にカビが発生すると、カビ特有の臭いが押入れ内にこもります。 カビとシロアリの発生に関連性はないといわれていますが、いずれも湿気が関係する点は共通しています。 カビが発生している場合は、シロアリ被害も十分に考えられます。 シロアリはカビのように独特の臭いを発しないため、カビの臭いが1つのサインといえるでしょう。

家の周辺に川や池がある

シロアリ被害は、家の造りだけでなく地勢にも関係します。 たとえば、家の近くに川や池がある場合、周辺一帯は湿地帯の可能性が高く、地盤も軟弱です。 ということは、水分を多く含んだ土地でもあるため、地表に湧き上がる湿気の量も多くなります。 換気効率の問題から床下に湿気をため込むのではなく、自然発生により必要以上の湿気をため込んでしまうケースもあるということです。

建具の立て付けが悪くなっている

主に格子戸、ふすまや障子など、木製建具のシロアリ被害例もあります。 木造の戸建て住宅に多く見られます。 建具の立て付けが悪い場合も、シロアリ被害を視野に入れる必要があります。

シロアリ被害に有効な対策

シロアリ被害の対策には駆除と予防があり、いずれも薬剤を使用します。 駆除と予防の違いを簡単にいうと、すでに発生しているシロアリを根絶させるのが駆除で、前もってシロアリ被害を防ぐのが予防です。

シロアリの駆除工法

シロアリ駆除には、薬剤を散布する2つの工法があります。 1つは、床下の木材や壁の中にいるシロアリに直接薬剤を散布するバリア工法です。 即効性が期待できるほか、新たなシロアリの侵入を防ぐための薬剤散布も実施します。 もう1つは、ベイト工法を使ったシロアリ駆除です。 ベイト工法では、地中に埋め込んだ薬剤入りの餌をシロアリが持ち帰ることで、巣ごと絶滅させます。

まとめ

シロアリ被害は全国で発生しており、予防をしているからといっても経年によって効果が薄れてしまい、被害に遭う可能性があります。 被害が拡大すると駆除の難易度が上がり、その分駆除業者に依頼する費用も高くなってしまいます。 そのため、シロアリを家に入れない・寄せつけないことが重要です。 大切な家を長持ちさせるため、シロアリのセルフチェックや定期的なメンテナンスを受けることをおすすめします。 シロアリ駆除をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。 ご相談やお問合せもお気軽にお待ちしております。